2009年10月26日 (月)

中町先生の工房へ

200910231532000 先週、久しぶりに金沢へ。

友禅作家中町博志先生の工房に伺ってきました。
ちょうどお弟子さんが描いた下絵を
チェックされている最中で大きな牡丹が
びっしりの振袖や、先生曰く「普通の菊」、でも、
普通じゃないダイナミックな菊の訪問着の下絵を
見せていただきました。

ちなみに、実はその着物、昨年、ノーベル物理学賞を
受賞された京大名誉教授益川敏英博士(「全然うれしくない!」とか
言っていたかわいいおじいちゃん)のご夫人が授賞式で着用したものと
同じシリーズ。授賞式出席のためにご購入されたよう。

200910231529000 いつも先生の工房にうかがって、お話をするたびに
やさしいしゃべり方ながら、強い姿勢に驚かされます。
一緒に行った友禅の彩色職人さんが下請けで
安い仕事を受けているというと、
「そんな仕事を受けちゃだめだ!」と先生。
職人が安い賃金でも制作を受ければ、
問屋は今のシステムを続けるけど、流通のシステムを
変えるためには問屋をなくさなきゃだめだ、ということと、
プライドを持って仕事をしなさい、ということだと思います。

着物は流通がまだまだややこしい。
先生のような作り手からいくつもの問屋を通って、
呉服屋さんに行くので、値段はどうしても高くなるし、
問屋さんはユーザーニーズというより流行っている(ように感じる)ものを
作り手に求める傾向もあるし、着物への愛をもって注文しているわけではないので
世の中に出回るものがほとんど同じになってしまうのだと思います。

加賀友禅は小さな秋草がたくさん描かれた凡庸な着物なのではなく、
問屋からのニーズや、ついその要求に合わせてしまう作り手が
凡庸な着物を作り出しているともいえるわけです。

まぁ、Ponia-ponは古い着物ばかり扱っている店ですから
私はあくまでも「外野」なのですが、外野としてやれることは
着物人口を絶やさないように、着物のキュートさを知ってもらうこと。
若い世代が「着物ってかわいい!」という土壌をつくっておくこと。

ときどき帰省で金沢の着物業界に触れながら、
いろいろなことを考えさせてもらっています。

(写真は九州での展覧会に展示した独活の柄の訪問着など)

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2009年9月16日 (水)

頑張るアンティーク着物

ちょっと嬉しいことがありました。
週末にいらっしゃったお客様はある伝統工芸の作り手として三代目。
初代は無形文化財にもなっている方です。

お母様が二代目で、お客さまが後継ぎ。
近々、着物でお母様と一緒にインタビューを受け
写真を撮るので、アンティーク着物を着たい、とのこと。
日テレ「おせん」でアンティーク着物やPoniaのことを知り、ご来店いただいたそう。
お母様いわく「背が高いので着物は似合わないと思っていたんですが、
アンティーク着物だったら自由に着られるかな、というので」。
華やかなアンティーク着物を上品に着こなす個性の方で
ぴったりの着物&帯を選んで行かれました。

何年か前なら、こんな伝統工芸の作り手のお嬢さんが
アンティーク着物を着るということは考えられなかったように思います。
そういう点で「おせん」ちゃんの果たした役割は大きいのかもしれません。
過日、お店に見えられた加賀友禅作家中町先生も
アンティーク着物の意匠を見て、その自由さを楽しんで行かれましたが、
私のこれまでの経験値で言うと、極めた人ほど、色眼鏡をかけず
アンティーク着物のよさを認めてくれる、そんな気がします。

時代が変わっていくのを、目の当たりにするのはすごくいい気分♪
がんばれ、アンティーク着物!

そして、今はNY在住の女性からの着物購入のご相談を受けています。
NYの日本和装で着付けを習っているそうです。
気に入る着物が見つかるといいんだけど。

がんばれ、アンティーク着物!

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2009年8月14日 (金)

金沢のなかまちさんって

火曜日、いつもと違うお客様がご来店。私はちょうど外にいて今井嬢から
「金沢のなかまちさんが見えられました」とメールが入ってびっくり仰天。
「きゃー!すぐに帰る」とあわてて戻りました。「金沢のなかまちさん」は
加賀友禅作家の中町博志先生。現在活躍する加賀友禅作家のなかでも
もっとも有名な作家の一人で、先生の作品も、姿勢もリスペクトしているものですから。

ご縁があって、先生の工房にはこれまでに2度訪問させていただきました。
昨年うかがったときに本を制作していることをお話ししたので、
過日、拙著2冊をお送りしたのですが、そのお礼でいらっしゃったとのこと。
感激でびっくりでした。

10年ほど前、石川県立美術館の常設展で先生の作品を拝見しました。
それまで加賀友禅と言うと、小さな秋草が描かれた典型的な加賀友禅の
イメージで見ていたので、美術館に飾られていた先生の作品には驚きました。
大きな牡丹の花がびっしり描かれた大胆な作品で、
「私の知っている加賀友禅とは違う」と焦りました。
私は加賀で生まれ育っているので、子供のころから身近に加賀友禅が
あったのですが、ちまちました絵が描かれた「退屈な着物」だと見ていました。
大人になってアンティーク着物を知って、現代の着物と違って個性的!と
思っていたのですが、先生の作品を見て、
「加賀友禅をなめててゴメン!」と反省した、それが先生の作品との出会いでした。

昨春、着物デザイナーの芝崎るみさんと金沢に行った時、
先生の作品を見せたくて石川県立美術館に行こうとしたのですが、
改装のため閉館中。仕方がないので近くにあった観光用の加賀友禅の工房に
行ったのですが、しばさん、気に入らないご様子。
「全然だめ」てな感じ。郷土愛もあり、先生の作品を見せたい!ということもあり、
急に知り合いの連絡先を探して「先生の工房を見学に行きたい」と頼んでみたところ、
うかがえることに。一緒に見に行ったしばさんも「すごいすごい!」と興奮し、
先生のお話に我々二人涙腺をゆるめて、「先生の作品を東京で見ることが
できるといいね」と帰ってきました。失礼ながら、いなかの大人って、
ぬるま湯の中にいて保守的だと思っていたので、先生の姿勢には感激でした。

業界的に考えると、加賀友禅は厳しい状況なのだそう。
たぶん、着物を地場産業としている地域はどこも苦しいのだと思います。
先生も今は「なかなか手が打てない」とおっしゃっていました。
でも、業界的保護政策が実はその業界の首を絞める、、、その傾向も否めません。
みんな、ものを考えなくなるしね。

私が属しているのはリサイクル着物の世界で、呉服業界とは微妙に違う立ち位置です。
いっしょにやれることは限られている、、、、でも、なんかできるんじゃないの?
それ以来少し考え中です。

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2009年6月20日 (土)

サイズの問題

「アンティーク着物スタイルブック」が発売になり3日。
昨夜、早速、感想のメールが届きました。
本屋さん情報を送ってくれた方やお花も届いて…ありがとうございます。
夜にでもメールにはお返事しようと思います。

今、アンティーク着物とサイズの問題をちょっと考えています。

ネットのコミュニティでもときどき問題になっているし、
お客様にもよく尋ねられます。初めていらっしゃった背の高いお客様に
「私の身長だと短いですか?」と尋ねられると、私は「はい、短いです。
サイズが優先だったらリサイクル着物をおすすめします」と
どーもかなり素っ気なく答えています。
取りつくシマなし、てな具合でやや申し訳ないと思うけどヾ(´ε`*)ゝ。

ただ、アンティーク着物はマニア度高いもの。
着る気があれば、裄直し、身幅直しでかなり対応できます。
ときには、裄も身丈もたっぷり、、、というきものにも出会えるし。
でも、マイサイズの着物をたくさんあるなかから選びたい、と
考えていらっしゃるなら、うちでは無理して勧めない。

アンティーク着物マニアは着物を買うために日夜努力しています。
うちの店にも新入荷をチェックする週末パトロール隊がいるし(笑)。
自分なりに工夫して着る、くらいの気持ちの
お客様に渡したい、それが本音です。

うーん、まるで「一見さんお断り」のお茶屋さんみたいだなぁ。。。
でも、けっして一見さんお断りというわけではないんですよ。
アンティーク着物をリスペクトしている人、しようという意識を
持って来ていただければWELCOMEなんですけど。

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2008年12月28日 (日)

呉服界のシャネル?!龍村製の袋帯、、、でもチドリ(笑)

Nec_0572 「大正ロマン…」の中でも紹介しましたが、
龍村の帯、、、仕入れの市場ではよく見かけますが、
なかなか買う機会に恵まれませんでした。
Ponia的には立派すぎるというのでしょうか。。。(笑)。
まぁ、それに高いしね。ただ、けっして超真面目なもの
ばかりではなく、カワイイものもあるんです。
このチドリの袋帯もそんな1本。実は私が初めて販売用に仕入れたものです。
お太鼓には大きなチドリが3羽。前帯にも3羽のチドリが行進しています。
初めて仕入れる龍村としてはいいんじゃないの、と思い、
今回、がんばってみました。大人っぽいけど、遊び心、、、つーんでしょうか(笑)?
あるしね。と書いている間にご覧いただいたお客様から「考えます」との声。
というわけで、あくまでもこんな帯もあるよ、という
ご報告だけになってしまいましたが。。。。。

本日が2008年の営業最終日。どんな1年でしたか?
Poniaは営業日が増えたり、イベントを行ったり、本を書いたり、
忙しかったけど、まぁ、マイペースでやってこれたかなぁと思います。
ワタシのスタンスとして、「石橋叩いて壊す」傾向ありなので、
今年もいくつか壊しちゃった(笑)とは思いますが、
そんななか、ご来店いただいたみなさま、ご愛顧いただいている皆様、
お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

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2008年5月 8日 (木)

京阪百貨店催事に出店

Nec_0396 あさってから、京阪百貨店守口店で催事がスタートします。
1週間、大阪出張。今、その準備でばたばたしています。

夕食の後、半衿をつけながら、テレビに目をやると、
高島礼子主演の2時間ドラマ。
看護士(床嶋佳子)が家族への愛のために
連続殺人を犯す、それを解明する
監察医高島といったストーリー。
なかに、富士山が見えるどこか富士五湖の一つで
自殺しようとしている床嶋を高島が止めるというシーンがありました。
いや、ちゃんと見ていたわけではないのでストーリー少し違うかも。
そこで気になったのは、なぜか床嶋さん、それまで洋服だったのに、
白っぽい着物に着替えて湖畔に来て、毒を飲もうとするんだよね.。
「なんで今ここで着物なん?」とツッコミ入れたわたくし。

2時間ドラマというのはある程度ステロタイプに書くのかもしれませんが、
この場合の着物はその典型だよね。自殺を考える40代美女、湖畔に立つ、、、、
やっぱ着物か(笑)。べったり貼られるレッテルという感じ。
勝手ながら、私のライフワークは着物に貼られたレッテルを
はがすということなので(笑)、見て、複雑な思いでした。
レッテルが貼られることで、着物が持つ魅力が
封じ込められていくんですよね。

いえ、何を言いたいかというと、その点、日テレ「おせん」は
かわいいね、ってこと。着物を何かの記号にしていないのが
見ていて気持ちいい。9日からの催事では優ちゃん着用の
着物5点を持って行く予定です。

5月9日~14日 京阪百貨店守口店7F
           京阪ギャラリー「竹久夢二展」

お誘い合わせの上、ぜひどうぞ。

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2008年3月26日 (水)

「ガイアの夜明け」でRumiRock

Nec_0361 昨日、テレ東「ガイアの夜明け」を見ていて、
大騒ぎしてしまいました。テーマは、デパートや
商社の海外ブランド争奪戦。三越のバイヤーを
務める女性や伊藤忠のバイヤーさんなどの
取材から現状を紹介しています。

そのなかに、伊藤忠がバッグブランドの
レスポートサックを買収し、共同でブランドを
育成している様子が出てきました。
ポップな柄のビニールバッグでお馴染みのレスポは
日本市場も大きなマーケットです。
新しい色柄をイメージするために、デザイナーさんたちは
日本の雑誌も参考にする、と何冊もの雑誌が出ていました。
画面では、「あー、この着物の柄、かわいい!」みたいなことを
デザイナーさんが言って、雑誌のページが大写しになりました。

「着物の柄」と聞いた以上、もちろん、私も画面を凝視。
すると映ったのはRumiRockの浴衣。あのバンビ柄でした。
キャーと声をあげてしまったワタクシ、あわててRumiRockの
デザイナー芝崎るみさんに電話をかけ「テレ東入れて!」と大興奮。
まぁ、RumiRockが映ったのはあのときだけだったので、
芝崎さんは見ることができなかったんですが、
二人してあの柄が世界に通用することを確信した瞬間でした(笑)。

ちなみに、面白かったのは、伊藤忠のビジネスマンたち(男子)が
NYのデザイナーさんに「カワイイ」の概念を説明していたところ(笑)。
アジアの市場で売れるのは「カワイイ」柄だ、と。デザイナーさんが
「キテイみたいな柄のこと?」「キテイはかわいいけど、
キテイの柄だけじゃなくて」みたいなやりとりは結構笑えます。
英語じゃなくて、あえて日本語のカワイイを使ったらしいけど、
キュートやガーリッシュじゃ伝わらないのかなぁ。
キュートやガーリッシュより「カワイイ」のほうが
ファンシー味なのかしらねー。。。

ということで、世界に通用する(しつこいか)RumiRockの浴衣は
5月2日~6日までPonia-ponでご購入できます。
バンビ柄も定番ですから、ご用意してありますよん

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2007年8月23日 (木)

秩父銘仙の工房へ

Nec_0117 Rumi Rockの芝崎るみ女史(以下しばさん)が秩父の
銘仙工房を訪ねるというので、私も一緒に行くことに。
以前は、友人に会ったり、遊びに行ったり…とよく訪れていた
秩父だが、お店をオープンしてからなかなか時間が取れず
行けなかった。過日、しばさんが、「秩父銘仙の織元の
跡継ぎの方に会いました。かなり真面目につくっていらっしゃるみたいですよ」と
いうので、ビジネスミーティングにちゃっかり便乗。

上の写真が秩父銘仙の織元である新啓織物の新井教央さん。
数年前、長く秩父を支えてきた「秩父銘仙」が消えてしまう、
その危機感からUターンし、お父さんの工房を継ぐことにしたのだとか。
以前はメーカーに勤務し、中国やインドで工場を作ったり、
製品をつくるために企画などをしていたというが、
今でもなんとなく「アジアが好きです」という空気が漂っている(笑)。。。。。
どんなコミュニティでもそうだけど、外の世界を見てきたヒトが加わることは
とっても大切だと思う。新しい視点が入るからね。
ただ、認められるまでは大変かも(笑)。

Nec_0120_2 さて、そして、左の写真が新井さんの作品のなかで
私が気に入った柄。グレイの地色に白いドットが
都会的な雰囲気だ。Poniaの「大人の水玉」ファンには
気になる一枚だと思うが、どうだろう?
アンティークの帯にも相性よさそう。それに、質感も、
しなやかで薄く、触り心地もvery good。本当に頑張って欲しいと思う。
しばさんも「なにか一緒にやれるといいですね」といい、
デザインなどのお話も進む。あ、ちなみにしばさんは
RumiRockのデザイナーさんではあるけど、
RumiRockだけではなく、着物やゆかたなどを専門とする
数少ないデザイナーさんの一人だ。

この日は、池袋発9時30分のレッドアロー号で秩父へ。
秩父駅に新井さんに迎えにきてもらい、ちちぶ銘仙館を見学し、
新啓織物で工房を見学。のんびり見ていたら、
お母様が野菜いっぱいのそうめんの昼食を出してくださる。
しばさんと一緒に「実家に帰ったみたい」と舌鼓。
いや、本当に美味しかった。

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2007年3月26日 (月)

万国旗

200703241623000 大正末期から昭和初期の着物の柄のよさは、
その「おとぼけ感」にもあります。英語のスペルがデタラメだったり、
どんな柄でも着物に描いてしまったり。
写真は、長襦袢の柄。AMERIKAとか、ITARIAとか
国の名前もスペルでたらめ。
でも、みんなが辞書なんで持っていなかっただろうしね。
「ったく、いい加減なんだから!」と突っ込みながら嬉しくなってしまいます。
それに、それぞれの国の国旗に描かれているのはグランドピアノや
毛断嬢(モダンガールと読みます←私が考えたオヤジギャグじゃないよ)。

23~24日、京都へ仕入れに行っていたのですが、
そのときに仕入れの市場でGETしたのがコレ。
まだ届いてないんですが、今日、お客さんに画像を見せて威張っちゃった。
帯をつくろうかな、とわくわくしています。

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2006年5月15日 (月)

アヤメ、カキツバタ、そして菖蒲

200605141346000 単衣の着物にもよく描かれる初夏の花「アヤメ」、「カキツバタ」。
でも、咲いている姿を見て、「アヤメかなぁ、カキツバタかなぁ、
それとも菖蒲かなぁ、、、違う花らしいけど、
どこが違うかわからない、、、」というヒトも少なくないはずだ。
私もうろ覚えだったけれど、最近、ある理由で調べてみた。
しかし、説明すれば説明するほど混乱する。
出来るだけていねいに書くので、すぐに分からなくても
じっくり読んでみてね。

まず、これらの花はすべてアヤメ科。なかでもよく聞くのが菖蒲だけど、
あの花の正式名称は「花菖蒲」というらしい。
菖蒲湯のときにお風呂に入れた菖蒲は花菖蒲の葉ではなく、
サトイモ科の菖蒲という別の植物。アヤメ科の植物の葉と菖蒲の葉が
そっくりだったため、花菖蒲という名前が当てられたというわけ。
つまり、そっくりな花が咲くのは花菖蒲、アヤメ、カキツバタの三種類。
そして、この三種類の花を見分けるのは花弁の根元の色と形状の違いを
チェック。花びらの付け根が黄色になっているのが花菖蒲。
白になっているのがカキツバタ、白い網目のような模様が
入っているのがアヤメだ。今、ここに載せている画像は
モスリンの昼夜帯の柄に入っているもの。花弁の色まで
描かれていないので、花の種類はなにかわからず。
ただ、アヤメは畑など乾いたところで栽培。花菖蒲は畑でも湿地でも
栽培でき、カキツバタは湿地での栽培が適しているとか。
咲いている場所を考えると、どーもカキツバタか花菖蒲らしい。
東京では5~6月、堀切菖蒲園などで見頃となる。

行って確認してみるのもいいかも。それにしても、菖蒲湯の菖蒲は
花菖蒲の葉だとついさっきまで思っていた。。。。
書きながらびっくりしているらふでした(笑)。

 あっ、書いておかなきゃ。5月19日は都合により臨時休業させていただきます。20日、21日は通常通り営業していますので宜しくお願いいたします。

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2006年5月14日 (日)

結婚式に小紋は?

「小紋で結婚式に出席するってだめなんですか?」
過日、いらっしゃったお客様に尋ねられた。うかがってみると、
某店で「結婚式に着ていけますよ」と言われて買った小紋。
よそのお店で、それに合わせて帯を買おうとしたら
「結婚式に小紋はちょっと…」と言われたとのこと。
そろそろこのタイプの摩擦もなくなってきたのかな、と思っていたので、
私自身はちょっと驚いた。

 たしかに、結婚式の装いとして、出席者は訪問着以上を着ると
いう約束事があるけれど、結婚式のタイプにもよっても全然違うはず。
聞いてみると、式はチャペルだし、会社の後輩の結婚式。
カジュアルな雰囲気の式や披露宴なら小紋でいいんじゃない、、、と思う。
もちろん、冠婚葬祭は、誰かを祝う、誰かを悼む場だから
自分本位に考えるべきではない。でも、結婚式に列席する友人の
服装といったら、スリップドレスにショールばかり。
あまりにワンパターンだ。そんなドレスよりかわいい小紋の方が
ずっと華やいだ場をつくってくれる(古着屋の意見としてね)。

「場の論理」も意識しつつ、必要なら織りの帯を合わせて、
よりフォーマル感を出す、、、そんな工夫でカジュアルな結婚式は
乗り切れる。ただ、やっぱり足袋は白で。

 そんなアドバイスをしながら、いくつか織りの袋帯を
見せたが、お客様の目はかわいい染帯から離れない。
「大きい柄がドーンとあるほうが好きなんです」と芙蓉の花が
描かれた染めの名古屋帯を選ばれた。不安な気持ちで
凹んでいたはずだったが、結局、自信を取り戻し、
「私は私」で行くらしい。まぁ、それがいちばんだよね(笑)。

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2006年5月 2日 (火)

単衣はいつから?

Midorihitoe_1 この季節、いつもお客様に尋ねられるのは「いつから単衣を
着てもいいんですか?」ということ。着物のお約束としては
6月と9月ですが、私自身、お召しなどちょっと厚めの
素材の単衣は、連休明けから着ています。
秋は体育の日までが一応の目安。「暑がり」だという友人は
4月でも暑い日には着ているようです。たとえば、5月1日の
メイデイは真夏のような一日でしたよね。
半そでどころか、ノースリーブや、オヘソを出している
女の子も多く、そんななか、普段着のキモノを着るなら、
無理して袷を選ぶ必要はないはず。

昔に比べて、暑い日が増えた今、着物のルールを優先すると着物は
日常からどんどん遠くなってしまいます。普段着だったら、
自分の体感温度に合わせて選ぶことが大切。
オススメなのは、長襦袢から夏支度するという方法。
袷の着物を着ていても、こっそり絽の長襦袢などを着るだけで涼しくなるし、
ちらっと見えたときに絽が見えるのも「夏の気配」が
感じられていいような気がします。実は、私の場合、
真夏は麻や海島綿など洗える素材の長襦袢ばかり。
絽の長襦袢が活躍するのは5月や6月。
ただし、今年はいつまでも暑くならないですねー。
一体どーしたんだろう?

写真は単衣のジョーゼットの着物に百合の刺繍が施された
紗の帯のコーデ。甘くもあり、かっこよくもあり、男前な雰囲気。
インフォメーションから移動しました(申し訳ございませんが、
着物、帯ともに売り切れています)

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2006年4月14日 (金)

白鳥の夏銘仙

200604111316000 過日の仕入れで、あまりの「カワイイ」に心臓が
ばくばくした白鳥の夏銘仙。「絶対ほしー!」と思い、
がんばって競り落としてきました。着るとか、着ないとかその前に、
こんな着物を目にすると、本当にすごいなぁと
昔のヒトたちの「ちから」に感動してしまいます。もちろん、
昔の着物のなかには、高価で立派な、そして技術的にも
すぐれた、真っ当なものがたくさんあります。

でも、そんな真っ当な着物は、わー、キレイと思うだけで、
なぜかシンパシーは感じないのです。ニヤニヤしながら職人さんが
作ったような、ニヤニヤしながら受け狙いで着た女の子がいたような、
立派じゃない面白さ、いたずら心にいつも心が騒ぎます。

こんなB級着物の面白さを生かすことにかけては、
「やっぱワタシだろ」」(←まぁまぁ(^^;、言うだけはただじゃ)と
気持ちよく不遜にもなれます。

古着屋さんになって4年目。
いろいろなことがあるけど、こんな着物が登場すると、
力が湧いてくるような気がします。v(^-^)v

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